正しい家計簿のつけかた

正しく家計簿つけていますか?

毎月の支出を管理する家計簿。みなさんはつけられているでしょうか?

FPとして多くの家計の見直し相談をお受けしていますが、多くの方が

「書いてはいるけど、ざっくりです」

「とりあえずレシートは集めてますけど、今月は書いてないです・・・」

「妻が書いてると”思う”けど・・・」

「家計簿は三日坊主でやめちゃって・・・」

「どんぶり勘定になってます・・・」

とおっしゃいます。

「家計簿はバッチリです!」と自信を持って言い切られた方は、全体の1割前後でしょうか。

みなさん家計簿の必要性は何となく感じていらっしゃるようですが、肝心のつけ方のポイントが分からないようです。

そこで今回は、正しい家計簿のつけ方をご紹介したいと思います!

なぜ家計簿を書く必要があるの?

そもそもなぜ家計簿を書く必要があるのでしょうか?

私の結論は、

①毎月の現状を把握し、

②希望の未来を歩むために、有意義なお金の”使い方”をするため

です。

ただ家計簿をつけるだけでは、それは単に記録です。

家計簿が記録になっている方の多くは、”家計簿をつけること”に満足してしまいがちですが、

記録をつけるだけでは意味は無いと、私は思います。

以下からは、家計簿が記録にならないポイントをご紹介させていただきます。

①毎月の現状把握のポイント

記録は”きちんと”つける

記録だけに留まっては意味が無いと言いましたが、まずは”きちんと”記録することが大切です。

きちんとつけているつもりでも、意外と実際に使ったお金と家計簿がズレている方も多いです。

まずはじめに、項目に漏れが無いか確認してみてください。

金額を書く前に、全ての費目(食費、日用品費、携帯代等の項目)をざっと書き出すと全体の把握がしやすく、漏れる可能性が減少できます。

その上で、口座やクレジットカード利用明細と照らし合わせながら、うっかりミスを防ぎましょう。

特別支出もお忘れなく

冠婚葬祭や急なイベント、税金に町内会費など年単位しかない支出の記載はうっかり忘れがちです。

お金を払った事実があれば必ず記載しておきましょう。

②有意義なお金の”使い方”をするためのポイント

未来の収支を見通す(とりあえずは、ざっくりとでOK)

まずは未来の収支をざっくりと見通すことが大切です。

私のご相談メニューにもある『お金の見える化』ですね。

私にご相談いただければ、ご意向を伺い詳細なシミュレーションを作成いたしますが、ご自身で簡単なキャッシュフロー表を作られても良いでしょう。

『お金の見える化』を行うことで

未来の収支に問題が出そうかどうか

を知ることができます。

キャッシュフロー表のひな型は、私も所属する日本FP協会のホームページから、どなたでも無料でダウンロードできます。

日本FP協会:https://www.jafp.or.jp/know/fp/sheet/

予算を決める(一番重要なポイントです!)

未来の収支を見通すと、

・今いくら使って良いのか

・今年いくら貯めておかないといけないのか

が分かります。

ちなみに、年間の貯蓄額の計算は

”世帯の”年間総収入 ー ”世帯の”年間総支出=”世帯の”年間貯蓄額

で計算可能です。

ここで決めた”世帯の”年間貯蓄額を達成する為に、毎月いくら使い、いくら貯める必要があるのか逆算し、月々の予算を組みましょう。

共働き世帯などは夫婦別会計になっているところもあるかもしれませんが、原則、家計をひとまとめにすることをオススメします(管理がしやすいため)

どうしても別にしたい場合は、コツがあるのでご相談下さい。

月に1度、振り返りを行う

決めた予算を達成できたかどうか、少なくとも月に1度必ず振り返りをしてください。

支出の多い月や少ない月など、毎月予算は変動するものですので、そこまでシビアに行う必要はありません。

もし予算オーバーをしてしまったら、翌月以降で調整し、年間の貯蓄額を目指せば良いのです。

③ワンポイントアドバイス

慣れるまでは手書きで

便利な時代になりましたので、スマホアプリなどで家計簿をつけることができるようになりました。

また、クレジットカードや口座と連動して自動で管理ができるアプリも存在します。

うまく使いこなせることが出来ればいいのですが、これらのアプリは日々の記録をつけることがメインの目的ですので、予算を立てて実行することには不向きなことが多いです。

慣れるまでは手書きの家計簿で予算管理することをオススメします。

私の『お金の見える化』のご相談者様には、特別に【家計簿シート】をプレゼントしています。

1枚の紙で予算と実績が管理できるように作成してありますので、家計簿が苦手な方でも簡単にお金の管理ができます。

三日坊主を防ぐ

過去に家計簿をあきらめてしまった方の中で、もしかして途中で数字がズレて嫌になった経験はありませんか?

レシートを集めるつもりでも、貰い忘れたり、そもそも自販機などは領収書がありませんしね。

私の三日坊主を防ぐコツは『1000円単位でざっくり書くです。

100円単位以下を書き忘れたとしても、年間においてはそこまで大きな金額にはなりません。

この際1000円以下は見なかったことにしましょう(笑)

詳細に記録できればベストですが、まずは出来る範囲で無理なく継続することが大切です。

まとめ

正しい家計簿のつけ方について如何だったでしょうか?

予算管理を行い、月に1度振り返ることが最も重要です。

多くのご相談者様がこの方法を行うことにより、継続的な黒字化と目標に沿った貯蓄を行っています。

上記の流れの中で、ご自身だけで行うことに心配があるようでしたら、下記連絡先からいつでもお気軽にご連絡下さい。

心を込めてご相談をお受けさせて頂きます。

支出の額は、収入の額に達するまで膨張する

タイトルの『支出の額は、収入の額に達するまで膨張する』

これはイギリスの学者であるパーキンソンが唱えた『パーキンソンの第2の法則』だそうです。

多くのお客様のお話をうかがっていると、思ったように貯蓄が出来ていないという方がよくいらっしゃいます。

その方々の収入は決して低くなく、共働きだったりで、むしろ収入だけみれば余裕がある生活をしていてもおかしくないような方も多くいます。

その原因はタイトルの通り、支出が膨張しているからでしょう。

実は、同じような年齢と家族構成の2組のお客様のお金の見える化(ライフプラン)を作りながら、

〇〇さんの支出と△△さんの支出が入れ替われば、お二人とも数字上はハッピーなのになぁー。

なんて思う時もあったりします笑

一度膨張した支出を抑えることを節約といいますが、ダイエットのように辛く苦しいイメージはありますよね。

お金は有限です。(無限にあればいいのですが)

闇雲に我慢や節約をして苦しむのではなく、価値観のある所に『優先順位を決めて使う』ようになれると将来の不安が和らぐと思います。

あなたの支出は、この法則の通り膨張しているでしょうか?

その支出は、あなたの理想の人生を送るために必要な支出ですか?

・・・すっと答えられた方は多分大丈夫です。

答えに迷った方は、お金のプロと一緒に価値観見つめなおしてみませんか?

あなたの価値観に沿った人生が送れるよう、私がサポートします。

お金が貯まらない方のパターン

個人のご相談者様の中で、最近家計のご相談件数が増えてきています。

ご相談者様の多くは毎月の資金繰りが苦しく、将来に漠然とした不安を抱えているという共通点があります。

ここでは、私が思うお金が貯まらない方のタイプと、対処法をご紹介します。

 

家計がコントロールできていないタイプ

このタイプの方は、真面目な方が多い印象があります。

そして、ほとんど皆さんが口を揃えてこうおっしゃられています。

「贅沢しているつもりは無いのに、なぜかお金が貯まらないんです・・・。」

「月末になるとなぜかお金が無くなってて・・・。」

もしかして、あなたもこんなことありませんか?

このタイプの方は浪費をしている意識は無く、むしろ頑張って節約をされていることが多いです。節約は意識して行いすぎると日々の生活がとても窮屈になってしまいます。

ご自身の我慢で管理するのではなく、固定費をもう一度点検されることをお勧めします。

 

”どんぶり勘定”タイプ

このタイプの方は、比較的ご収入に余裕がある方が多いです。

余裕があるからこそ、その分さほど気にせずにお金を使ってしまいます。

具体的な行動パターンは、

・夫から飲み会代をお願いされると、ついあげてしまう

・「なんとなく今日は美味しい物でも食べたいわ♪」が多い

・月に3回以上ATMでお金を引き出している

このタイプの方、もしかして細かい家計簿を書くのは苦手じゃないですか?(笑)

家計管理はその方の個性や性格によって合う合わないがあります。はじめから完璧な家計を目指すのはやめて、ご自身に合った家計管理をしていきましょう。

 

夫婦別会計タイプ

夫婦共働きのタイプです。

特に、新婚さん・ご夫婦のみ世帯(DINKS)の方に多い印象です。

具体的な行動パターンは、

・夫婦で携帯代が別になっている

・外食することが多い

・パートナーがいくら貰っているか知らない

独身時代からコツコツ貯めていたへそくりや毎月のプチ贅沢を、パートナーに知られたら止めなければいけなくなるんじゃないか・・・。なんて思っていませんか?(笑)

確かに家計管理において、夫婦間は洗いざらい隠し事無く管理するのがセオリーです。

ですがもし現状から大きく変えたくないというご希望なら、ご夫婦共用の口座を作成して、生活費や固定費の引き落としだけは一つの口座で管理されることをお勧めします。

 

ローン地獄タイプ

住宅ローン、自動車ローン、教育ローン、奨学金の返済、カードローン・・・。

世の中には多くのローンが存在します。

そしてそこには『金利』が発生します。

具体的なパターンは、

・複数のローンを組んでいる

・今、自分がいくらの金利で借り入れをしているか知らない

このタイプの方は、まずローンの点検をしてみましょう。

例えば住宅ローンなどは借入時期によって思わぬ高金利の場合があります。また、複数ローンの場合は一つにまとめてしまうこともできます。

 

まとめ

ご自身で家計管理をされるのも良いですが、もし管理が出来なくなったり、不安に思うことがあれば、一度お金の専門家に相談してみませんか?