土地の探し方【入門編】
2023年8月8日

「家を建てたい!」と思ったそこのあなた。

まずは何から始めますか?

東海県内は関東や関西に比べて一戸建ての割合が多いため、ほとんどの方はまずは住宅展示場に行くかと思います。

その後ほとんどの住宅営業マンからこう聞かれるでしょう

「土地のご用意はありますか?」

当たり前ですが、住宅を建てるには土地が必要です。

ここでは一般の方が土地探しをするうえでの注意を、いくつかご紹介させていただきます。

 

土地はどこで探す?

土地を見つける方法はいくつもあります。
・ハウスメーカーに探してもらう
・不動産屋さんに行く
・ネットで探す
・知人から情報をもらう

などなど、どれが正解ということはありません。

それではいくつか注意点を。

 

ハウスメーカーに探してもらう場合

ハウスメーカーの人に探してもらいった土地を購入するならば、基本的にはそのメーカーで建物を建築する必要があります。
※強制力があるものではありませんが・・・。

住宅営業の仕事は「住宅の請負契約を受注」することです。
そのためにはお客様が納得でき、かつ予算内で自社も建築可能な土地を精一杯探してくれるでしょう。

ですから予算がしっかり決まっており、建築メーカーも決定しているなら、ハウスメーカーで紹介してもらうのが一番手っ取り早いです。

ただし住宅営業マンもボランティアではありません。
大人をタダで勤務時間内に動かした以上、情報だけ貰って他の建築メーカで建てるなんてことはやめてあげてください。私からのお願いです。

ここでポイントなのが、予算内で自社も建築可能な土地という部分です。
あなたは土地と建物のどちらが優先順位が高いですか?
また、全体の予算は決まっていますか?いくら借入しますか?
それによってハウスメーカーに依頼した方が良いかがどうかが決まります。

 

不動産屋で探してもらう場合

不動産屋さんには2種類あります。
ひとつはチェーン店、そしてもうひとつは個人店です。

チェーン店について
ケイン・○スギさんがCMをやっていたり、店舗数も多いので比較的入りやすいのではないでしょうか。物件数も網羅されています。

個人店について
地元に古くから根付いていることが多いため、個人店自身が売主となったり、市場にあまり出回っていない物件が見つかる可能性があります。
店構えによりますが、少し入りづらいかもしれません笑

これについてもどちらが良い悪いはありません。

ただ、全体の予算などが決まっていないと
「気に入った土地を買ったあまり予算オーバーになってしまい、建てたいメーカーを諦めなくてはいけなくなった」

ということや、

「購入した土地では、そもそも建てたいメーカーが建てられなかった」
なんてことも起こりえます。

 

ネットで探す場合

朝でも夜でも自宅にいながら探すことができるため、手軽です。

サイトを見ていると、なにやら良さそうな土地が相場より安めに出ていることがあります。

ハイ、注意です。相場より安い場合には、かならず理由があります。

①建築条件付
その土地を買う方は、かならず指定のメーカーで建ててくださいねという土地。ハウスメーカー自身が売主になっていることが多い。
相場より割安なことが多いが、その分建築費で上乗せになっている可能性も。

②そもそも建てられない
建てられそうなのに、建てられない土地もあります。代表的な例で言えば都市計画の”市街化調整区域”です。
簡単に言うと魅力的な街づくりのために、建築物を建てずに農地や自然を残しましょうねという地域です。

いろいろと抜け道はあるのですが、”原則”新築の建築は不可です。

③造成費にお金がかかる
造成費とは「家を建てられる状態にするためにかかる費用」のことをいいます。
例えば高低差が大きいために壁を作ったり、周囲にブロックを置いたり。
土地によって数100万円単位で差が出てくる部分です。

④その他の要因
その他にもまだまだあります。
土地の前の道路が狭くてトラックが入れないため小さいトラックにする手間賃、そもそも道路に水道の本管が来ていないので道路を止めて水道を引き込む工事、造成前が田んぼで地盤補強が必要、高い建物が建てられる地域で将来日当たりが悪くなるおそれがあるなどなど・・

 

まとめ

簡単に土地探しのはじめの一歩の注意点を書いてみました。

どの探し方でも良いのですが、全体の建築計画が成功するためには、FPとしては事前の予算づくりをおすすめしています。

岐阜県内であれば現場に一緒に出向いて、住宅のノウハウのある第三者の目線から事実をお伝えすることもできますので、ご興味があるかたはご連絡ください。